宵摘草
つらつらと、心のおもむくままに
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無題
船はゆっくりと動きます。
あれから、島のそこここに実った小さな実の
赤い、赤い美しい色が、青い海と白い雲の色にとけ込んで
風が吹いてくるたびに、次の目的地へと誘います。
この航海に、多分最初から挑むつもりで、そうやって
今まで待っていたんでしょう。
あの、白い花の咲く丘の上から、この緑の草原を見下ろして、
青い海の波を数え、雨雲を追いかけてゆく鳥たちの翼
変化に富んだ次の島へ。
大海原へと、帆をあげて、
いつか、その物語を紡ぐ時まで。
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HN:
樹 ゆう
性別:
非公開
職業:
会社員
趣味:
映画鑑賞、イラスト描き、寺社めぐり