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宵摘草

つらつらと、心のおもむくままに
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おぞましい二人

 

 なんつータイトル・・・。

 エドワード・ゴーリーという作家の絵本のようなもので、木版画のイラストで綴られていくシリーズ。ゴーリーの絵本は人気が高いそうですね。以前に書店で、そんな人気作とは知らずにパラパラと手にとって見たことがありましたが、何ていうか・・・韻を踏む文章やフレーズで書かれているそうで。でも日本語に訳してると思わず「ぶふっ」と吹き出すような言葉が出てきていて、立ち読みするにはかなりの覚悟が必要です。



 これはそんな中でも噂に聞いて、ずっと見たいと思っていた作品で、「ゴーリー最大の問題作?」とも書かれてるくらいの題材なわけです。ここに出てくる主人公、ハロルドとモナは、ひらたく言えば連続殺人鬼カップルです・・・。実際に起きた事件の犯人に、ゴーリーは強く興味を示して、この作品が仕上がったそうですよ。
(1965年に発覚したムーアズ殺人事件。イアン・ブレイディとマイラ・ヒンドリーのカップルが4年にわたって5人の子供を殺害。マイラは2002年に心臓発作で死亡。イアンは服役中)

 題名に比べると、実際にあった出来事をたんたんと綴っている感じで、さほどむごさは感じないんですが、二人がたんたんとしすぎて怖いというか、うすら寒いというか。ゴーリーが何に惹かれて、何に反感を覚えたか・・・。こういう事件を起こす二人を調べていき、どうしようもなくその過程を描きたかったそうです。う~む。その気持ちは分からなくもない私はゴスかもしれない・・・。




 「おぞましい二人」 エドワード・ゴーリー

 河出書房新社  変形版  



 ちなみに・・・他の作品はこちら
「ギャシュリークラムのちびっ子たち」
「うろんな客」
「優雅に叱責する自転車」
「不幸な子供」
「蒼い時」
「華々しき鼻血」
「敬虔な幼子」
「ウエスト・ウイング」
「雑多なアルファベット」
「キャッテゴーリー」
「弦のないハープ」
「まったき動物園」
「題のない本」
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