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宵摘草

つらつらと、心のおもむくままに
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 祈りはその指を すべり落ちる



 許されることもなく、永遠に生き続ける 


 

      ドアを叩くのは救いか絶望か?
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代償と記憶



 とても、優しい人でした。

 いつも、一番に愛してくれた。自分を犠牲にしてでも。

 他のどんな人にも優しくて、でも、その中でも一番の愛情を惜しみなく


    その包むような暖かさが、あの頃のわたしには痛くて

 怖くて、切なくて、そこからするりと逃げてしまった。

 それでも何一つ責める事無く、変わらずに愛してくれた。


 それから何年たったんだろう。

 違う道を歩き始めた頃に、二度と逢えない人になってしまった。

 もう二度と声を掛け合うことも、笑いあうことも、喧嘩することさえ



 どうしようもないくらいの喪失感があって、

 もっと優しくしておけば良かったと、

 もっと受け止めておけば良かったと、

      突然の知らせとともに、この手に残ったのは、

 たった一つの時計だけでした。


       君が、確かに居たという証です。

あれから、私の腕に、君の生きた証が残っています。

宵闇




   いつか見た吸い込まれそうな真っ暗な瞳が


  わたしの未来(さき)さえ責めるようで、目をそらしても

      
      これ以上、なにも

      なにも言わないで下さい


   弱くなって、逃げたくなって、背をむけて走り出したのは



  ただ、あなたに潜む宵闇が怖かったんです。

嫁ぐ朝

 
 目覚めてからすぐに、幸せをかみしめる朝であれば


 何よりも、誰よりも幸せであってほしい


    いつも笑顔でいられるような

 そんな毎日ではいられないのは 予想できても



         あなたが、日々を強く生きれればそれで

  どんなに寂しくても、どんなにつらいことがあっても、


    それを、伴侶と歩ける事を、誇りに思って下さい。




 願わくば、そういう強い毎日を、その日から過ごしていけるように

青い森に棲む





あおい闇に棲むその魔物は、



   決して人の目にふれず、静かに息を潜めている。




           もしも、あなたがその森に



     一人で迷い込んだなら・・・




     二度と触れあえることはないのでしょう。




 魔物の虜になってのちに、いつか そのしるべを聴くのでしょう。





       森には入ってはいけないと




    でも、あなたの耳にはもう届かない。




  青い森と青い魔物に護られて、二度と会う事叶いませぬ。
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